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コの字型の切妻屋根の住宅です。広めの敷地でありながら予算のこともあって２階建てにする話もありましたが、お庭のメンテナンスのことを考えていくと外構に予算が取られてしまうため、外の空間を少なくしながら建物でプライバシーの保てる庭を作るようにして外構の予算を減らし、この形を採用して頂きました。平屋でも災害時のことを考えて小屋裏収納型のロフトを設けています。 道路に面して切妻の形をしていますが、玄関前の外壁を奥に入れて軒下空間を作って単調な外観にならないようにしています。また玄関部分は内部まで外壁材が貼り込まれているので、２つのボリュームの間に挟まれた外の空間のような感覚になっているのが特徴的です。外部のような玄関が内部にあることで道路側の外と囲まれた中庭をつないでいます。室内に入るところは小さな開口枠で仕上げを切り替え、室内へと入っていきます。

リビングに入ると屋根まで天井が上がり、皆が集まる空間として狭く感じないようにしています。また小屋裏収納を災害時に避難場所として使うことを想定して設けたため、収納として閉じずにリビングに面するように作ってロフトとしても機能します。こうすることで空間をつないで空気がこもらないようにして、抜け道としても使えます。また空気の流れができるようにリビングとは反対側の廊下奥の空間も天井を上げてつないでいます。建物を低く設定した中でロフトを作ったため、ロフトの下は梁下を法令ギリギリの高さに抑え、収納や廊下など生活に支障のない部分で構成しています。