梶浦博昭環境建築設計事務所

梶浦 博昭

愛知県名古屋市

Date / 2016年06月

名古屋市中川区にある大正時代から約90年間建ち続ける町家リノベーション。

長い年月そこに建ち、色々な人々の記憶のなかにある建物。大正建築の個性的な屋根装飾を残し、建物と人々が時を刻んだ街の風景を残した。内部空間は現代の住まい方に再活性化させて、街に文化的なストックを蓄積する。

既存１階の細かく仕切られた個室は、採光や通風に乏しかった。改修ではＬＤＫの一部に採光用の吹抜をつくり、断面的な採光を行うと共に通風道としても機能させた。さらに道路側から坪庭に向けてＬＤＫを配置して採光、通風をより効果的に行う。開放的な家族の集まる場所は、気配を感じ一体感が生まれ、コミュニケーションが生まれる。