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完成住宅事例 - 城山の家

城山の家
笹野直之

愛知県名古屋市千種区

Date / 2008年07月

構造 / 木造軸組工法

延床 / 154㎡

城山の家

敷地は幹線道路から少し入った閑静な住宅地にあり、南北に細長くクランクしたような形状が特徴的でした。この特徴を活かしながら要望のプログラムをいかに組み合わせるかというテーマに対し、中庭を囲むL型配置とし一部を2階建てとする案に辿り着きました。これにより、各部屋の日当たりや通風を確保しながら動線的にも使いやすい住宅となりました。

細長い路地のような通路を通ってアプローチすると、木製の玄関扉があり、その扉を開けると桧や杉の香りが漂う和風空間が展開します。この家の中心とも言える和室の居間では、秋田杉の一枚板でできたテーブルがあり、足元は掘り炬燵になっています。また、中庭には昔の家の屋根に使われていた鬼瓦が飾られ、それを居間から望むことができます。襖紙は絹でできた折り柄のあるものを厳選し、地袋の和紙は柿渋塗り、漆塗りを使い分け、時の流れに伴う色の変化を楽しむことにしました。

一方で機能面では、オーディオヴィジュアル、情報通信、セキュリティなど最新の技術を満載し、それらの装備が目立たず和のしつらえの中に溶け込むように配慮されています。

情緒面と機能面それぞれに対し強いこだわりを持ったオーナーの個性がバランスをとりながら形になり、それがオリジナリティーとしてこの家の魅力となっています。

城山の家
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