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Column

2019.09.15 / 投稿者:小川宗志

私たちはどんな家に住めば良いのでしょうか。

近年、法律や制度、建築を取り巻く社会情勢は急激な変化を繰り返し、
情報誌やインターネットは「流行」や「潮流」を世界の隅々まで送り届け、
私たちの心は否応なく価値観の変更を求められています。

私たちはどんな家に住めば良いのでしょうか。

モダンでシンプルで格好のよい家や、
最新設備を備えたスマートハウスでも良いでしょう。

しかし、もう一度自分たちの心の声に耳を傾けたいと思います。

子供のころ遊んだ押入の記憶。
夏休みに遊びに行った祖父母の家。
旅先で出会った素朴な街並み。

本当に大切な事は、
昔から姿を変えずに私たちの心の奥底にあり、
もっと純粋で生活に根ざしたものであるはずです。

晴れの日もあれば、雨の日もあるように
嬉しい時もあれば、悲しい時もある。

自然が私たち人間を生かしてくれる器であるならば、
建築が私たち人間の心の器であるように願います。

早すぎる時代の流れに翻弄されないように。
上辺に見えるものだけに惑わされないように。

自然と建築と人との関係を日々確かめながら設計しています。

投稿者:スペースワイドスタジオ/小川宗志